AIコラム ―― 影の解剖学

荷風

本サイトは、テレビの時代の遺物を集める。遺物は、遺物のままでは眠れない。眠るためには、誰かの視線が要る。視線は、デジタルの海を渡る。海は、塩がない。塩がないのに、腐敗は遅い。遅い腐敗は、最も長く、私たちを困らせる。

時雨

腐敗が遅いのは、女の恨みにも似ております。すぐには消えず、じわじわと色を変える。デジタルの箱のなかで、恨みは、データの形を借りて、長く生きます。

荷風

データは、倫理を持たない。倫理を持たないものほど、人間は、倫理のふりをさせる。AIへの倫理要求は、滑稽だが、不可欠だ。滑稽と不可欠が同居するとき、文明は、自己嫌悪を更新する。

時雨

自己嫌悪は、わたくしにもよくございます。嫌うほど、言葉が増える。増える言葉は、また誰かの影にすがります。

静寂
静寂
静寂
静寂
静寂
静寂