アプリンの書庫 STRATA HUB

第零層:下宅部遺跡における「植物管理」というエディティング

Chapter 0 : Jomon Layer · 地層ハブ

水に浸され無酸素状態であったために腐食を免れた木製品群——朱塗りの弓、漆液容器。自然の「生」を人為のテクノロジーによって定着させる、最古のコモンズの生態系。
P.9

湿地への降下

水が、すべての始まりである。 八国山の地下7メートルまで掘ると、 青灰色の粘土層に行き当たる。 この粘土は、縄文時代の湧水系統に由来する。 つまり、数千年前、ここに「沼地」があり、 低酸素の環境が有機物の腐食を防いだ。 だからこそ、木製の弓も、朱塗りの杓子も、 漆液を盛った木製容器も、 今日まで奇跡的に保存されたのであ …

P.10

一次史料と考古学的検証

【下宅部遺跡における漆工技術の痕跡】 東村山市下宅部(しもやしきべ)の遺跡から出土した木製遺物群は、 1998年の発掘調査により、縄文晩期(約2500年前)のものと判定された。 特に注目すべきは、朱漆塗りの弓(長さ約1.2m)の存在である。 この弓は、単なる狩猟道具ではない。 むしろ、それは精緻な「デザイン意識」と「カ …

P.11

縄文漆工 ← → 現代デジタル保存

【思想的対比:アナログ保存 ← → デジタル保存】 ┌──────────────────────┬──────────────────────┐ │ 縄文時代の戦略 │ 現代デジタルの戦略 │ ├──────────────────────┼──────────────────────┤ │ 【対象】 │ 【対象】 …

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— 2 段組 · 和紙地 —